先日、「化粧品は手作り派」という友人より、
「市販のものは3年の品質保証と聞くけど、3年も大丈夫なのは怖い」
という話を聞きました。
この「3年」というのは、使用期限が書かれていない(※1)化粧品についてですが、「開封しなければ3年間はお持ち頂けます」という案内を店頭や通販でよく聞くため、そのように感じたそうです。
※1 医薬品医療機器等法(旧題名:薬事法)では、製造後3年以内で変質する化粧品を除き、使用期限を表示する必要はないとされています。
市販の化粧品には、安定して安全に快適に使ってもらう必要があるため、雑菌の繁殖がしやすいものには、様々な防腐剤が入っています。
化粧品は意図的に菌を混入させても菌が繁殖しないように設計(保存効力試験)されています。
実は、菌を肌に塗布した際のリスクは、防腐剤の刺激とは比較にならないくらい大きいからです。
実際に、菌が繁殖したアイライナーを使用し、失明したという事例もあります。
手作りコスメの場合、使う材料、容器に菌が付着していることもあります。
また、化粧品会社と違い衛生管理された施設で作るわけではないので、作る過程で菌が混入する可能性もあります。
化粧品に防腐剤が入っていても、化粧品会社ではその安全性を検証し、肌への負担、リスクが少ない状態で発売しているものがほとんどです。
結局のところ、防腐剤にも様々な種類があり、合う・合わないは相性になります。
それについては精油やハーブでも全く同じことで、防腐剤やケミカルなものが「悪」で、オーガニックや天然のものが「安全」とは言い切れません。
防腐剤や保存料が無添加の製品は手早く使いきるなど、メリット・デメリットをそれぞれ考えながら、自分の肌に合った製品を選びたいですね。
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