前回、「“人の皮脂の組成”についてのメモ」で皮脂について調べてみました。
大半が油脂やそれに類する成分でした。

それに対し、汗の元は血液中に含まれる血漿(けっしょう)です。
汗として出てくる際には99%が水分で
残り1%に塩分をはじめとしたミネラル分、そして乳酸、尿素などの老廃物が含まれます。

人の体の表面でできてくるものといえば
あとは皮膚表面の古い角質であるアカですね。

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ここで、皮膚はセンサーであり分泌・排出器官でもあります。
何らかの刺激(気温や体温の変化、乾燥具合、ホコリ、紫外線、精神的ストレス等)に対し
エクリン腺からは汗を、アポクリン腺から皮脂の元となる脂質やタンパク質などを含む分泌物を分泌します。

アカを含む分泌物の一部は様々な皮膚常在菌のエサとなり分解されます。
皮膚常在菌の皮膚状態に与える影響の研究もあり
例えば表皮ブドウ球菌は皮膚上の脂質を紫外線による酸化から保護したりするそうです。
また、皮脂に含まれる脂肪酸はこれらの皮膚常在菌が
トリグリセリドを分解してできるものと考えられています。

どういう成り立ちなのかはわかりませんが
ヒトが菌のエサを分泌してその代りに酸化から守ってもらうという
共生の形が出来上がっているのはすごく不思議です。
何だかわからない「菌」だからと無闇矢鱈に洗浄・殺菌するのも考えものですね。

このように皮膚は様々な刺激に対し、様々な分泌物を出すことで
皮膚の組成(水分約57.7%、タンパク質約27.3%、脂質約14.2%、灰分約0.6%)を
何とか維持しようとしているはずです。

もちろん年齢や男女差、体質や環境等々…
受ける刺激もそれに対する反応も千差万別でしょうが
「肌を整える」というのを機械的に考えると
・今の自分の肌とどこまで改善できるのかを知る
・肌への刺激と分泌(インプットとアウトプット)を確認する
・食事、運動、睡眠、スキンケア等で調整する
ということになるのでしょうか。

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これまでは学生時代の化学専攻はあまり役立てず、食と農を中心に仕事をしてきました。 Olvieのプロジェクトには九州外から参加。とは言え九州には縁があり10年ほど住んでいたことも。ほんと「九州はいいところだ!」って思います。

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