個人的な嗜好なのか一般的な味覚なのかわかりませんが
「オリーブの塩漬け」を好んで食べるということがありません。

単に今まで劇的に美味しいのに当たったことがないだけなのかも知れませんが
外食でもつけあわせで付いてきた以外で注文したことがないですし
食材の買い物でも自分で普通に食べる目的で購入したことがありません。
ついつい何か別のものに手が伸びます。

でも好きな人は好きなんですよね。
人がパクパク食べているのは見たことがあります。

じゃあ、僕がオリーブの味が好みではないのかというと
全くそんなことはなくて、
「今まで記憶に残っている美味しいと思ったもの」のいくつかの中に
オリーブオイルを使った超々シンプルな料理があります。

それは、知り合いに連れて行ってもらったバーのようなところで
お酒のアテに出てきました。
店内がかなり薄暗かったので、ぱっと見て何かは判らなかったのですが
食い意地が張っている上に好き嫌いもないので
何のためらいもなく口に入れました。

少し噛んだ瞬間「うまっ!何コレ!?」となったのですが
どう食べても、どう見ても、匂いを嗅いでもそんなに大したものではないと思いつつ
思わず横を通り過ぎる店員さんに「コレ何ですか?」と聞いてしまいました。

すると「トマトに塩とオリーブオイルをかけただけですよ。」と
事もなげに答えられました。

確かにそうで、それ以外に何もありません。
他に何か手が加わっているのかと思ったのです。

トマトがセミドライだったせいか
トマトの旨味(グルタミン酸)が凝縮されたようになっていたし
塩も岩塩の粒も大きすぎず細かすぎずで
それにかかっているオリーブオイルも香りが良くさらっと軽やかでした。

トマトとオリーブオイルと塩という組み合わせが入る料理は
カプレーゼをはじめ膨大な数がありますが
このシンプルな3つの材料でこんなに美味しいと思わされるとは驚きでした。

ぼーっとしていたところに、急に旨味が口に広がって
脳が驚いただけかもしれませんが
その頃から改めて「オリーブって凄いなぁ」と思うようになりました。

最近はもうオリーブとトマトの組み合わせを見るだけで
「そんなん美味しいに決まってるやん」とまで思ってしまいます。

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これまでは学生時代の化学専攻はあまり役立てず、食と農を中心に仕事をしてきました。 Olvieのプロジェクトには九州外から参加。とは言え九州には縁があり10年ほど住んでいたことも。ほんと「九州はいいところだ!」って思います。

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